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こんにちは。双極性障害の躁鬱くん(@so_utsu_kun)です。Xで仲良くしていただいている方はご存じの通り私は現在夫婦関係が危機的状態です。
はっきり言うと夫からのモラハラ&DVを受け続けています。
いろんなご意見をいただいたり、夫と話したり、自分で考えたり、行政に相談したり・・・いろいろしていますが中々解決の糸口が見えてきません。
ここ数か月の私の双極性障害のうつ症状の期間が長引いているのは夫婦関係の問題も大きそうです。
そんな中で最近、参考にしたのがこの2冊。
界隈で有名な岡田尊司さんの「パーソナリティ障害」と「カサンドラ症候群」です。
今回の投稿では、この2冊で学んだことをもとに、
- 現在の夫との関係を分析
- 私が気を付けようとしていること
- 今後の行動計画
についてを(基本的に自分のために)まとめていきます。
先にお断りしますが、あなたがもし現在モラハラで悩んでいる場合、必ずしも参考になるとは限りません。
そんなこと考えずに、すぐに逃げ出したほうが良い場合もあるでしょう。
私は現状すぐには逃げ出すことができず、いずれ離れるにしても、まずは何とか折り合いをつけて生活をしなければなりません。
このような背景から私が考えたことを以下でまとめていきます。
夫のモラハラは私のせい?私の精神疾患や特性
「夫にモラハラを受けている」と言うと、多くの人は「それは相手が悪い」「すぐに逃げて」とアドバイスしてくれます。
本当にありがたいことです。
ですが、私は現在おかれた家庭と仕事の状況からなかなか簡単には離れる決心がつきませんでした。
私には双極性障害という精神疾患があります。
また、以前までは無自覚でしたが、発達障害とまでは診断されていないのですが、夫と生活を共にしているうちに私には共感性が乏しい・空気が読めない・注意がそれやすい・感情が急に噴き出すといった特性があることが分かりました。
こうした特性は、自分が意識しないところで人を困らせていたり、コミュニケーションを深刻化させている可能性があります。
私の状態が夫を“カサンドラ症候群”のようにしている?
精神疾患や特性は、本人にとってもつらいものですが、一緒に暮らすパートナーにも大きな影響を与えます。
夫は以前から「お前は俺を追い詰めてる」「毎日お前のせいで壊れていく」といった発言を繰り返しており、明らかに精神的な消耗を感じている様子でした。
岡田尊司さんの著書『カサンドラ症候群』は、アスペルガー傾向のあるパートナーと生活するうちに、感情的に孤立し、妻が不安定になっていく「カサンドラ症候群」という状態が紹介されています。
私の場合、夫と妻との立場が逆で、私の特性が夫をそのような状態に追い込んでいる可能性があります。
モラハラは決して許されない。でも原因の一端は自分にあるのかもしれないと感じた
ここで誤解してほしくないのは、暴力やモラハラが正当化されるべきではないということです。
どんな理由があっても、暴力的な言動や人格を否定するような発言は許されるべきではないと私自身、様々な人に相談して分かりました。。
ただ一方で、「自分には何の責任もない」「全部相手が悪い」と思うだけではなく、自分自身の行動を何か変える必要もあるのではとも感じています。
なので、もっと掘り下げて深層的な原因と、ただ逃げるだけではない対処法について知りたいと考えました。
岡田尊司さんの著書「カサンドラ症候群」から分析する私の状況
私が「カサンドラ症候群」という言葉を知ったのはXでした。
当時は自分には直接関係ないかな…と思っていましたが、暴力以前の夫が私とのコミュニケーションにストレスを抱えている様子から、私自身も無関係ではないのでは?と思うようになりました。
ちょうどKindle Unlimitedを契約した時に岡田尊司さんの「カサンドラ症候群」が読み放題で読めることが分かったので読んでみることにしました。
本書では、アスペルガーの傾向をもつ夫に対して、妻がカサンドラ症候群になるという設定が中心に描かれています。
夫がアスペルガーであったりASDであったり…という場合が多いのかもしれませんが、私の状況は立場が逆で夫がカサンドラ症候群になっていると感じられたため、そのように置き換えて読み進めることにしました。
うちの夫婦関係は愛着に問題がある。私=「回避型」、夫=「不安型」では?
著書「カサンドラ症候群」を読み進めるうち、うちの夫婦関係は愛着に問題があるのでは?ということに思い当たりました。
著書によると
- 回避型の愛着…反応が乏しくなりがち、聞いている時姿勢も気持ちが入らず、聞いているのか聞いていないのかわからないような態度をとってしまうことも多い
- 不安型の愛着…概して感情がこもり過ぎてそれを聞いているだけで誰もが苦しくなるような話し方になりがち
と解説されており、私=「回避型」、夫=「不安型」の構図が浮かび上がってきました。
この関係は、不安型の人が回避型の人に感情をぶつけて、回避型の人が逃げるという悪循環に陥りやすく、岡田さんも「最も衝突の多い組み合わせ」と指摘しています。
愛着障害の原因は幼少期の家庭環境?
この愛着スタイルの背景にあるのは、「愛着障害」だそうです。
私は両親の不仲な家庭で育ち、家庭内は毎日両親の喧嘩ばかり。
感情を押さえつける癖が知らず知らずのうちに身についていたと思います。
夫も、過去に何か深い傷を抱えているようで、家庭環境が良好ではなかったと話しています。
愛着障害とは、子どもの頃に安定した愛情を得られなかったことによって、人間関係に対する不安や不適応が残る状態ということでした。
この障害は、見捨てられ不安や親密さへの恐れといった形で、大人になってからの恋愛や結婚に大きな影響を及ぼすそうです。
正直、家庭環境がよければ安定した愛着が形成されているはずなのに親のせいで私にしろ夫にしろ愛着障害を抱えているのってすごいハンデですね。。。
親からの呪いが30半ばになっても続くなんて思わなかったし辛い。愛着がきちんと形成されてる人といびつになっている私みたいな人間では人生のハンデが大きすぎる。
— 躁鬱くん (@so_utsu_kun) May 16, 2025
毒親という言葉を使うこと自体が自分にダメージが返ってくるから使いたくないけど、これは本当に呪いでしかない。
とはいえ、正直いまさらこれらの記憶や経験を修復するのは不可能に近いと思います。
なので現在の心の持ち方や生活の仕方を工夫する必要があると感じています。
ではどうするか。別れるor夫婦関係を修復する
岡田尊司さんの著書「カサンドラ症候群」では、いきなり夫婦関係を終わらせるのではなく、関係修復の具体的アドバイスをくれています。
DVやモラハラがあると多くの人は「すぐに逃げて」とアドバイスをくれます。
大変ありがたい言葉だし、私の洗脳を解いてくれる優しい言葉ですが、私のように「今すぐ」が難しい場合もあると思います。
なので、「関係修復」というアドバイスをくれるのは正直ありがたかったです。
ただし、関係修復の成否を左右するのはお互いが協力的であることだそうです。その意味で私が一方的に頑張っても無意味かもしれないという無力感はありますね。
※本書では離婚の選択肢も示してくれています。
別の観点。私が抱える「依存性パーソナリティ障害」「回避性パーソナリティ障害」のような気質
今回紹介している岡田尊司さんのもう一冊の著書「パーソナリティ障害」には様々なパーソナリティ障害の特徴と接し方、克服方法が書かれている。
私自身には「依存性パーソナリティ障害」と「回避性パーソナリティ障害」の傾向があるように読み取れました。
依存性パーソナリティ障害とは
自分の主体性を放棄し、他社にゆだねてしまっていることだそうです。
自分で決めることが苦手で、些細な決定も、親やパートナーや友人に頼ってしまいます。
克服方法として、
- 自分に人生を取り戻す
- 自分の気持ちを口に出す習慣をつける
- 人に奉仕する仕事が向く
とのことでした。
回避性パーソナリティ障害とは
また、回避性パーソナリティ障害とは、失敗や傷つくことを極度に恐れて、失敗するくらいなら、最初からやらない方が良いと思い、試み自体を避ける特徴がある障害だそうです。
回避性パーソナリティ障害は必ずしも私には当てはまらない部分があるのですが、克服方法にある
- 失敗を恐れない
- 守り過ぎる事には弊害があることを理解する
は参考になりました。
夫は「自己愛性パーソナリティ障害」?
一方で私の振る舞いに対して極度に怒りを溜めてしまう夫にも何らかのパーソナリティ障害的傾向があるのでしょうか?
私自身は分かりませんでしたが、Xで交流のある方からは「夫は自己愛性パーソナリティ障害ではないか」という示唆をいただきました。
自己愛性パーソナリティ障害とは
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分は特別な存在だと思っており、それにふさわしい華やかな成功をいつも夢見ている層です。特別な存在である自分に、他人は便宜を図ったり、賞賛し、特別扱いするのが当然だと考えているのだそうです。
ここまでは夫が必ずしも該当しているようには思わなかったのですが、特に気になったのは
自己愛性パーソナリティ障害の人にとっては、自分の身に受ける苦痛に対しては、どんな些細なことも我慢できない。
岡田尊司「パーソナリティ障害」
との文章でした。苦痛に対して激しい不機嫌の原因となるそうです。

うーむ、あてはまってるかも・・・??
また、自己愛性パーソナリティの人は、自分はあくまで正しいと思っているので、自分を省みるということが非常に難しいそうです。
したがって、気分を害さないように忠告するのは至難の業。そこで岡田さんが提案しているのは
- 相手の嫌な側面のことは一旦問題にせず、賞賛する側に回る
- 本人が望んでいるように扱うほうに徹する
とのことでした。
愛着障害、パーソナリティ障害とカサンドラ症候群。私の状態と今後とる選択肢のまとめ
これまでの章で、私自身が抱える「愛着障害」や「依存性・回避性パーソナリティ傾向」、そして夫が「カサンドラ症候群」に陥っている可能性について書いてきました。
それらを踏まえて、改めて私自身の状態を整理し、今後とるべき選択肢について冷静に考えてみたいと思います。
私自身の現状と問題点
- 愛着障害による「深い人間関係への恐れ」「過剰な自責」「相手の感情への鈍さ」
- 依存性パーソナリティ傾向により、「自分で決められない」「相手にすがってしまう」
- 回避性パーソナリティ傾向により、「逃げたくなる」「感情を閉ざす」
- これらの特性が複合的に絡み合い、結果的に夫を不安定にし、カサンドラ状態へ追い込んでいる可能性
これらは「私が全部悪い」と言いたいのではありません。
ただ、こうした背景を持つ人間同士が、無自覚なままぶつかり合えば、どちらかが「悪者」になる構図に陥りやすいのではないでしょうか。
「逃げるべき」か「関係を修復すべき」か
モラハラがある関係において、第三者から最もよく言われるのは「すぐ逃げなさい」というアドバイスです。
確かに、暴力や言葉の暴力が常習的にある場合、その言葉は正しいと思います。
けれど、私の場合は「すぐに逃げる」という選択肢を取ることが難しい事情もありますし、何よりも、この関係が壊れたとしても私の中の問題が解決されないままであるという点が引っかかっています。
私は、夫との関係を通じて、自分の心の歪みや未熟さを突きつけられたと感じています。
それをただ「夫のせい」として終わらせるのではなく、一度は自分と向き合い、乗り越えたいと思いました。
私が今後とる選択肢
- 自分の精神的な課題(愛着・パーソナリティ)と向き合い、自己理解を深め続ける
→ 本を読んだり、自分でノートをとって反省したり、Xでほかの方の意見を聞いたりして自分を客観的に見つめる努力をしたい。 - 夫とのコミュニケーションにおいて、冷静さと共感を持ち、対話を試みる
→ 夫を認めるべき部分は素直に認め、賞賛することを忘れない。夫をサポートする献身性を示したい。 - それでも改善が見られなかった場合、別離も視野に入れる
→ 「壊れた関係」にしがみつくのではなく、自分を守る選択肢を持つことも忘れない。いつでも逃げられる準備も必要かもしれない。
逃げる手前の状態で、行政に相談することも忘れない。自分の頭の中だけでパンクしてしまうことを避け、適度にガス抜きをするよう努めたい。
まとめ:これは私の例であるので万人に当てはまるわけではありません。
ここで書いてきたことは、あくまでも「私個人の経験」と「私の分析」であり、誰にでも当てはまる話ではありません。
同じようなことで苦しんでいる方がいたとしても、状況や相手の性格、関係性は全く異なる人もいると思うので、完全に信じる必要もありません。
ただ、もしこれを読んでいただいている方が「自分ばかり責めてしまう」「相手がカサンドラ状態かもしれない」と感じているなら、一度立ち止まって「何が起きているのか」「自分はどうしたいのか」と問い直してみるのが、関係修復にしても、離婚や離れる選択をする際にも有効かもしれません。

もしこれを読んでいただいている方が仮に離婚したとして、新たなパートナーを見つける際にこの経験が生きるかもしれません。
今回は私の特性と夫の特性が合わさって混沌とした状態に陥ってしまいました。
単純に「相性が悪い」で片づけられる問題ではなく、私の病気や特性が夫を苦しめたという点で私にも直すべきところがあるし、夫は夫で暴力に頼ったり、脅したりすることを本来反省する必要があるはずです。
何か問題が起きてもお互いが反省し、補完しあえるのが本来の夫婦関係のはずなので今の状態はいびつかもしれません。
まずは私から働きかけることで夫も呼応してくれたらよいなという希望も持ちつつ、逃げる準備も進めつつ、行政にも相談しつつ・・・
とにかく私はまだ未来に向かって歩き続けたいので、今できる事を精いっぱい頑張ろうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。