「躁鬱どっとこむ」を立ち上げました。

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双極性障害の躁鬱くん(@so_utsu_kun)です。

「双極性障害のブログを開設する」と考え始めてからずいぶん時間が経ってしまいましたが、ようやくブログ立ち上げました。

もともと2016年3月から始めたTwitterでお世話になっている方も多いですが、ブログ立ち上げにあたり、簡単に自己紹介させていただきます。

病気の発症

プロフィールに記載した通り、2008年から体調がおかしくなりました。

当初「朝起きられない」「大学の授業をサボって過食し続ける」「憂うつ感で寝たきりの状態が何日も続く」という症状が日に日に悪化していったため、「もうダメだ…」と感じ、藁にもすがる思いで2009年6月に初めて精神科を受診しました。

最初の診断名は「うつ状態」と「過食症」だったかと思います。

初めての海外旅行から帰ってきたら発症した「転換性障害」

2009年6月から精神科を受診し始めたところから、調子悪いなりにも大学の授業に出たり部活に参加して、8月の夏休み。

部活の同期に誘われて、初めての海外旅行(ニュージーランド)へ行きました。

初めての海外は刺激的で緊張感もありつつ楽しめたのですが、帰国後に新たな病気の発症が待っていました。

帰国3日後ぐらいのある晩、「そろそろ眠ろう・・・」と横になったのですが、身体が「ビクン、ビクン、ビクン」と痙攣を始めたんです。

慌てて起き上がってみてもしゃっくりをメチャメチャ酷くしたかのような腹部の痙攣が続き、止めることができません。

翌日の精神科通院で「検査入院しましょう」ということになりました。

多分「てんかん」とか色んな可能性を考えて、検査を色々したのですが、身体は異常なし。(専門用語では「器質的疾患なし」と言うらしいです。)

そこで転換性障害という診断名とおまけに境界性パーソナリティ障害の疑いという診断までついてきました。

「転換性障害」は、昔でいう「ヒステリー」です。しゃべれなくなる「失語」が比較的有名ですが、症状は人によって千差万別。歩けなくなったり、私のように痙攣で日常生活がうまく送れない、なんて場合もあるようです。

メカニズムはよく分かりませんが、「心の葛藤」が精神的症状ではなく、身体の症状として現れてしまう病気です。広義には身体表現性障害とも呼ばれるようで、私にとっては以下の書籍が参考になりました。

 

この「転換性障害」が落ち着くのには5年以上かかりました。今はほぼ落ち着いています。

正直なところ転換性障害は身体症状として周りからも「病気である」というのが歴然とわかるためある意味便利でした。だからなかなか治らなかったんだろうと思います。

自分自身をある程度客観的に受け止められるようになるにつれ、症状は落ち着いてきたかなと思います。

危機的状況や強いストレスを感じたとき、気温が低くて寒いときにはまだ時々出ますが、現在は日常生活には差し障りない程度までになりました。

境界性パーソナリティ障害?

一方で、気分のアップダウンは年々激しくなりました。

主治医の再三にわたる忠告も聞かずに、薬を大量に飲みすぎること(OD)を繰り返したり、仲良くなった先輩に依存したり命を張った駆け引きをしたり。

このあたりが「境界性パーソナリティ障害の疑い」と捉えられたようです。

確定診断までいかなくても、そういう性質を一部自分自身が保有している実感はあります。

大学を卒業、就職、そして・・・

まあなんとかやりくりしながら5年かけて大学を卒業しました。

就職も決まりました。

自分の得意分野の仕事を与えられ、張り切って働きました。

ただ、対人関係的なストレスを受けるたび、精神が不安定になって希死念慮や激鬱に陥りやすい時期でした。

5月末。

前夜、とあるストレスをかかえ、翌日寝込んでいたのですが、「絶対死んでやる」「あいつらに見せつけてやる」みたいな強烈な焦燥感と憎しみで、ついに大きな自●未遂を起こしました。

けがによる入院、手術を経験しました。

一旦吹っ切れたように元気になる

入院してからは、一旦吹っ切れたように「退院したらあんなことがしたい」「仕事ではこんなことをしよう」と心身がエネルギーに溢れ、「二度と未遂はしないぞ!」と、退院後の生活に思いを馳せました。

昔の主治医からはこのような症状を「カタルシス」と呼ぶと教わりましたが、まさにそんな状態。

カタルシスとは心理学における、浄化および、排他のこと。 また、無意識的なものを意識化する方法のこと。 無意識の内に抑圧されている、過去の苦痛や恐怖、罪悪感をともなう体験や、そのときの感情などを言葉で外にだすことによって、「たまっていたものを排出し」、心の緊張がほぐれるようになる。

リクルートマネジメントソリューションズより抜粋

6月末退院し、7月段階的に職場復帰し、秋くらいまでは元気!元気!でした。退院後は精神科の通院も止めてしまいました。

今までの自分は嘘の自分だった。

もう元気だから精神科も薬もいらない。

自●も絶対しないし!

と思っていましたが、その後また朝の不調、寝たきりになる日もどんどん増え、1月限界を迎えたため、精神科に行ってみました。

そこで初めて「あなたは双極性障害です」と医者から教えられました。

双極性障害と共に生きる

正直なところ、ちょっとホッとしたのを覚えています。

「自分の辛さは障害によるものだったのか、治療すればよくなるかもしれないんだ」と思えたから。

 

もちろんそのあとも色々色々、好不調の波は訪れるんですが、このとき精神科に駆け込んで、治療をしようと決めたので、まだ生きていられるんだと思います。

また、何年か通ったある日「薬ってずっと飲み続けなくちゃいけないんですかね…?」と弱音を吐いたのですが、当時の主治医からこんな話ももらいました。

双極性障害は10年スパンで治す病気

眼の前の上がり下がりに一喜一憂するのはやめようとも思えるようになりました。(調子悪い時はそう思えないときのほうが多いけど)

社会保障や仕事、日々の生活にヒントを

現在私は障害者手帳2級、障害基礎年金2級、自立支援医療を受けながら生活していますが、これらの制度を知るまで発症から9年以上かかりました。

毎月の医療費が1万円以上かかる時期がずーっと続き、どんどん貯金は減るし、「お金」の面で非常にストレスを感じていました。

このサイトでは「最初からそれ知りたかったよ!」という社会保障に関する情報をまとめます。

また、障害を持ちながらサラリーパーソンとして働いた経験、症状が悪化して離職、再就職するも3ヶ月でクビになったり、自営業を始めたりして「調子の良いときだけ働く」を身に着けた経験などをもとに、日々の仕事や生活に関するヒントも紹介、皆さんと一緒に考えていけたらと思っています。

この記事を書いた人
躁鬱くん

2008年から体調がおかしくなり、2009年耐えられなくなって精神科へ。当初は「転換性障害」、「摂食障害」と、「境界性パーソナリティ障害の疑い」でしたが、2013年から「双極性障害」と診断されています。
女性です。
振り返ると、大切な人間関係すべて破壊して生きてきました。これからは破壊ではなく皆と愛を育んでいきたい。

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