双極性障害は仕事が続かない!?13か所で働いた経験と失敗談。結局向いているのはどれ?

精神疾患と仕事
こんにちは。双極性障害の躁鬱くん(@so_utsu_kun)です。

 

私は学生時代に双極性障害を発症しましたが、アルバイト等を含めると、約13個ほど仕事を経験しました。(数えてみたらすごく多かった)

ただ、双極性障害の増悪の関係でほぼすべて雇っていただいていた会社等に迷惑をかけながら辞めることになってしまった苦い経験があります。

が、この経験もだれかの参考になるかもしれません。

そこで今回は、

私がどんな仕事に従事してきたか

私の仕事の経験・体験談と失敗の数々

それらの仕事が双極性障害の人に向いているか

結局現在のところどの仕事が自分ができている仕事

について丸ごと書いてみたいと思います。

 

なお、自分の経験を踏まえ、一般的に双極性障害の人でもできる仕事についても以下の記事にて考えてみたので、興味がある方は併せてお読みください。

【おすすめ度4】回転寿司のバイト

おすすめ度4.0
勤めた期間1年3か月
良かった点・接客が好きなので楽しかった
・完全マニュアルなので覚えてしまえば簡単だった
悪かった点・給料良いという理由で遅番を入れまくっていたら生活リズムが乱れた

大学入学とともに始めたバイトが回転寿司のホールスタッフのバイトでした。

まだ双極性障害を発症する前で、特に問題なく仕事に従事していました。

ただ、大学の部活に関してストレスを抱えており、大学1年生の9月くらいから過食症になっていきます(当時未診断)。その後、朝起きれない、日中憂鬱感がとれないという精神の不調に陥ります。

ただし、夕方くらいからは体調がよくなるので、バイトだけは通えていました。

失敗だったのは夕方~夜は体調が良いし、遅番が給料いいという理由でラストまで働いていたことです。0時を超えたり下手すると深夜1時を超えることもありました。

その後迎える転換性障害の発症の間接的な影響もあったかもしれません。

結局、1年3か月ほど勤めた後に転換性障害の入院のために退職しました。

結論:仕事はさほど難しくなく、ストレスも少ないので回転寿司の接客アルバイトは双極性障害の人にもおすすめ。

ただし、遅番など生活リズムを崩す働き方はしないほうが良い

【おすすめ度2】幼児・小学生の体操教室のバイト

おすすめ度2.0
勤めた期間1年くらい
良かった点・はじめて指導者としてのバイトを経験できたことは良かった
悪かった点・1年くらい勤めたといっても病欠することが多かった
・体調が良いときには楽しいバイトだったが、体調が悪いと子供に体力を吸い取られる感じがあった
・本当はもっとレッスン内容を研究すべきだったが不調を理由にあまりよくない指導をしてしまったと思う

大学でスポーツの学部に所属しており、大学2~3年生では、幼児・小学生の体操指導のアルバイトを経験しました。

初めての指導者としてのアルバイト経験を持てたことは良かったのですが、転換性障害の入院退院やうつ状態などあるのに無理をしていました。

体調が良いときは楽しいバイトでしたが、体調が悪いときには子供たちに体力を吸い取られているような感覚。辛かったです。結局病欠も多く、先輩や後輩に代行をお願いすることも多かったです。

結論:鬱状態で頭を使うこと、それ以上に体を使う仕事は厳しかった

【おすすめ度3】塾講師

おすすめ度3.0
勤めた期間3か月くらい
良かった点
悪かった点・体調がかなり悪いのになぜかバイトを始めてしまった
・結果、ほとんど勤めることができず退職となり、かなり迷惑をかけてしまった

体操教室と並行して、何故か詰め込みでアルバイトを掛け持ちしてしまいました。(発症前だと思っていたが、今思うと躁状態とかもあったのか?)

通えているうちは、体操教室が終わり次第スーツに着替えて塾講師、というようなことをしていました。

健常者だとしても忙しすぎで、そりゃ破綻しますよね。

そんなわけで、途中から重度の鬱状態になり、あっけなく3か月くらいでご迷惑をかけながら退職、という流れになってしまいました。

一般的には、(アルバイトレベルでは)朝めちゃくちゃ早いとか夜めちゃくちゃ遅いというのもなく、リズムを保ちやすくてよいかもしれません。

ただ、立って授業を行う授業形式の塾講師はきついと思います。同様の理由で学校の教師もあまりおすすめしません。座って会話くらいの声で行える個別指導がおすすめです。

結論:教えることに苦手意識やコミュニケーションが苦痛でなければできる仕事だと思う。ただし座って行える個別指導がおすすめ。

 

【おすすめ度3】知的障害者の体操指導の仕事

おすすめ度3.0
勤めた期間1年くらい
良かった点・福祉の世界を知ることができた
悪かった点・日中の仕事だったが、過食症がひどい時期でレッスンに行けなくなってしまった

私の専門分野に基づく仕事なので一般的ではありませんが、知的障害者に体操を教える仕事もしていました。月に1回だけだったので、大した労働ではないはずですが、当時ひどい過食症で、仕事をすっぽかして過食し続けるという最悪なこともしていました。

本当にクズでした。

鬱状態もひどくなって先輩に仕事を引き継いでもらったのでした。

福祉の現場の様子を知ることができたという点では良かったのですが。

結論:過食症は本当に自分をコントロールできなくなって自己嫌悪

【おすすめ度4】ユニクロ

おすすめ度4.0
勤めた期間1年半くらい
良かった点・目標設定や会社ビジョンの共有の重要性を知るなど、一流企業の経営について垣間見ることができた
・単純に接客が楽しかったし、勉強になった
悪かった点・早番は7時台の出勤で、これがもとで出勤できず辞めることになってしまった

ユニクロのアルバイトは良いです。

まず、時給がその地域最高値程度になるように設定されています。

また、どんな時間に出勤する場合にも、必ず朝礼を行います。

朝礼では、「本日の目標売上高が●円です。現在の状況は●円で●%の達成率です。目標を達成するためにあなたは今日何をしますか?」みたいなことを聞かれたり、ユニクロのスローガンの確認を行ったりします。

「何が良いの?」

と思う方もいると思いますが、当時大学生という身分でありながら、一流企業のマネジメントについて知ることができたのは大変良い経験だったと思っています。

また、能力のあるスタッフには、昇給や役職が与えられ、社員登用も活発です。

ただ、私の場合、「遅番⇒次の日早番」というシフトでも断らずに勤務していた部分が失敗でした。

調子が良いときは大丈夫でしたが、鬱状態の時期に朝7時の出勤は本当にしんどかった。

結局一度早番を欠勤してから、ずるずると不調に陥り、そのまま退職することになってしまいした。良い会社だっただけに迷惑をかけて本当に申し訳なかったなと感じています。

仕事自体がすごくストレスということはなかったです。元来私は接客が好きなようで、忙しくてヘトヘトになることもありましたが、やりがいがあり、慣れれば楽しい仕事でした(最初覚えることは多いけど)。

正社員は傍から見ていてすごく大変そうでしたが、アルバイトレベルであればおすすめの仕事です。

結論:接客が好きであればおすすめ。ただし、双極性障害の人は生活リズムを崩さないシフトを死守したほうが良い

【おすすめ度3】被検者のアルバイト

おすすめ度3.0
勤めた期間1回のみ
良かった点・2~3時間で5,000円のバイト代でお小遣い稼ぎにはちょうどよかった
悪かった点・2~3時間とはいえ頭がすごく疲れる仕事だった

被検者のアルバイトとは、大学や研究所が行う研究の試験やテストの実験台になる仕事です。あまり一般的ではないかもしれませんが、大学で学生生活を送っていると時々そのようなバイトの誘いがあります。

私が行った被検者のアルバイトはパソコンを使って問題を解いたり、質問に答える、というものでした。

2~3時間で5,000円というアルバイト代だったので「すごくお得!」と思って友達と一緒に申し込んだのですが、2~3時間ひたすら質問に答え続けるのがものすごく大変でした。

その試験に限って言えば、5,000円もらえるとしても辛すぎて二度とやりたくない!という感想です(;^ω^)

が、

結論:もっと簡単な被検者もあるでしょうし、単発でお小遣い稼ぎできるという点、双極性障害の症状がひどい時期を選ばなければ簡単な仕事という点ではおすすめ

です。ただし一般の人があまり募集を見つけられない仕事かもしれません。

【おすすめ度1】新聞配達の仕事

おすすめ度1.0
勤めた期間半年くらい
良かった点・時給換算するとコスパが良いし、配達ミスがなかったり、勤務日数が多いとさらに報酬UPするので稼ぎやすかった
悪かった点・朝2時出勤で生活リズムがガタガタになった

新聞配達の仕事は「慣れれば稼ぎが良い」「日中自由に使える時間が多い」という点で「お得じゃん!」と当初思っていました。

また、バイクの購入費を稼ぐためのアルバイトでしたが、「バイクを持つ前からホンダスーパーカブに乗れる」という点で当時の私にはぴったりな仕事!と思っていました。

双極性障害と診断される前の、大学5年生(転換性障害等の精神疾患で1年留年)のできごとです。

結論:双極性障害含む精神疾患者には絶対おすすめしません。寝不足で生活リズムがガタガタになり、体調を壊します。

慣れてからは2時間で仕事が終わるけど1日3,000円の日給がもらえ、配達ミスがなければさらに3,000円プラス、勤務日数に応じてさらに3,000円プラスという点では良かったのですが・・・

【おすすめ度5】イベントスタッフ

おすすめ度5.0
勤めた期間1回
良かった点・会社の慰労会の様子を見られたのは面白かった
・お小遣い稼ぎにはなった
悪かった点

会社の慰労会のサポートを行うイベントスタッフも1回だけ行ったことがあります。

自分の興味のある分野のイベントだったので、楽しかったし、こんな世界があるのかと勉強にもなりました。

結論:単発のバイトなので、体調が良い時期であればちょっとしたお小遣い稼ぎになるのでおすすめ。ただ、お小遣い稼ぎを脱却し、安定した収入源にするには別の努力も必要と感じる。

【おすすめ度3】正社員:フィットネスクラブのインストラクター

おすすめ度3.0
勤めた期間4年間
良かった点・通常時は、朝早くなく、夜もそこまで遅くない仕事だった
・理解のある会社で休みながらも責任を与えてもらい、楽しみながら勤務できた
悪かった点・指導の仕事が向いておらず、常に悩みながら勤務していた
・精神科の薬の調整がうまくいかない時期は、副作用のせいで起きられず欠勤することもあった

精神疾患で休学や入院を繰り返し、なんとか大学を卒業した後、フィットネスクラブのインストラクターとして4年間勤務しました。

最初は精神疾患を隠していたのですが、途中入院などで精神疾患がバレました。ですが、解雇されず雇い続けていただきました。

なお、入社1年目で初めて病院で双極性障害と診断されました。

仕事はシフト制で午前11時からとか13時から勤務という場合も多く、朝あまり早くなかったおかげでまだ何とか出勤できたかなと思います。とはいえ、体調も良かったり悪かったりで、自分が指導するレッスン開始ぎりぎりまで別室で寝させてもらったり、欠勤したり、遅刻したりも多かったです。

また、体調が良くならないので精神科の薬を調整している最中は、寝坊したりフラフラになったりも多々ありました。

これだけ迷惑をかけましたが、環境に恵まれ、4年間勤めて円満退職を実現できました。

結論:精神疾患にここまで優しい正社員の仕事は他に存在しないのではというほど会社が面倒見てくれました。なのであまり参考にならないかもしれません。

【おすすめ度1】幼児体操教室を起業

おすすめ度2.0
勤めた期間半年
良かった点・近隣大学とともに幼児体操教室を1から作ることができた
悪かった点・体調が悪すぎて途中から教えられなくなった。
・大学と一緒に起業したため、代わりがいたけれど、自分だけで起業していたら悲惨なことになっていたと思う

このころ私は「双極性障害で体調が悪いときはあるけれど、自分の意志さえしっかりしていれば病気は克服できるし自分には起業する力がある」と自分の力を過信しているような部分がありました。

体調悪くなると動けないくせに、気分が持ち上がると今までの苦労や生じたトラブルを忘れ、気が大きくなって仕事しようとするって「鬱から躁」の典型だな、と今となっては思います。

起業を経験したいタイミングで近隣の大学からオファーがあったため、一緒に体操教室を立ち上げ、週1回指導の仕事をしていたのですが、途中から体が動かなくて出勤できない事態に陥り(たった週1回なのに!)、結局大学にすべてを任せて逃げるように退職してしまいました。

まだ代わってもらえる人材がいたから大きな問題には発展しませんでしたが、自分ひとりで体操教室を立ち上げて、ひとりで指導していたら・・・と思うと恐怖しかありません。

結論:双極性障害者が指導の仕事含む目の前に相手がいる仕事を自分ひとりでやろうとするのはリスクが大きすぎておすすめできない

【おすすめ度1】正社員:焼き物の会社に就職

おすすめ度1.0
勤めた期間3か月
良かった点・伝統工芸品の世界を少しだけ垣間見ることができた
悪かった点・朝の出勤時間が早く、途中から行けなくなってしまった
・病気はオープンにしていたが、「月1回通院するだけ」と会社には伝えていた。自分の体調や能力を過信していたために会社に迷惑をかけてしまった。

前述の体操教室の仕事と並行して就活をし、焼き物の会社に事務・営業の職種で就職をしました。

病気のことは一応面接時点でオープンにしていましたが、前述したように当時、自分の体調や能力を過信しており、「月1回だけ通院のために休みたい」としか会社に伝えていませんでしたし、「気合さえあれば何とかなるだろう。今までは意志が弱かっただけだ」ぐらいの気持ちでいました。

最初の1~2か月こそきちんと通えていましたが、途中から鬱状態に陥り、朝が早い職場だったため、2か月目の下旬から最大週3日ほど遅刻したり欠勤したりを繰り返しました。

会社としても「最初の話と違いじゃないか」となりますよね。

結局、3か月の試用期間で「もう雇えない」と言われ退職することになりました。

結論:私の場合はとにかく朝早いのがダメな双極性障害だった。会社などに迷惑をかけてしまうから、もう雇われて仕事をするのは止めよう、と決意した

【おすすめ度5】個人事業主:アフィリエイトの仕事

おすすめ度5.0
勤めた期間4年以上
良かった点・自分ひとりでやる仕事のため、〆切もなく、ほかの人に迷惑をかける心配がない
・体調の悪いときは1か月,2か月間などと休んでしまっても過去作った記事で一定の収益を得られる
悪かった点・最初に収益化するまでに時間がかかる(最短半年はかかると実感している)

体操教室の起業と焼き物の会社での勤務に失敗してから

「サラリーパーソンになろうとするのはもう絶対にやめよう」

「自分ひとりでできる仕事に専念しよう」

と決意した私は、アフィリエイトに興味を持ちました。

アフィリエイトとは、自分のブログやウェブサイトなどで、特定の商品やサービスを紹介することで、その商品やサービスの販売に貢献することで報酬を得るビジネスモデルのことです。

最初に成果を出すのは時間がかかりますが、自分の得意分野を見つけ、記事を書き続けることで書いた記事が資産となります。

私は体調が悪いときには1か月、2か月PCを触ることができませんが、新しい記事を作成できなくても過去作った記事(資産)によって、少しずつなら稼げるなと実感しています。

結論:書くことが苦痛でなければ、アフィリエイトはお小遣い稼ぎ~本格ビジネスとして双極性障害者にもおすすめできる仕事

双極性障害者がアフィリエイトブログを始めるステップについては別の機会に詳しく紹介しようと思います。

まずはアフィリエイトに使える商材にどのようなものがあるか知りたい方は登録料無料・ブログやサイトを持っていなくても利用できるA8.netに登録するのがおすすめです。

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【おすすめ度5】掃除などの軽作業、経理などの事務作業


おすすめ度5.0
勤めた期間4年以上
良かった点・家業の手伝いとして朝早くなく、夜遅くもなく、体調が悪いときには休めるため続けられている
・事務作業や掃除などの軽作業は心身に負担がかかりにくいと実感している
悪かった点・家業の手伝いなので、現状、直接サラリーは受け取っていない
・ほかの人は必ずしもこのような環境で働けるわけではない

家業の手伝いとして4年ほど掃除や事務作業を行っています。体調が悪いときは手伝えていないのですが、細切れながらなんとか継続しています。

一般的な例ではないので敢えて一般化すると、掃除などの軽作業や事務作業は心身への負担が少なく、双極性障害者でも取り組みやすい仕事だと思います。

ただ、何度も出てきた私のここまでの失敗からお分かりの通り、朝早いのと夜遅い職場はおすすめしません。

ちなみにうちは午前11時から掃除を開始すればよいので助かっています。(ぎりぎりまで寝ていることも多いですが)

結論:サラリーパーソンとして働く場合は掃除などの軽作業や事務作業はおすすめ

まとめ:双極性障害は仕事が続かない!?14か所で働いた経験と失敗談

長くなりましたが以上が私の仕事遍歴です。

「双極性障害は仕事が続かない」と感じる方は多いと思います。

私も実際、現在行っている「アフィリエイト」と「家業の手伝いの掃除・事務作業」以外はほとんど続けることができませんでした。

ただし、その理由・原因を見てみると

  • 朝早い仕事、生活リズムが崩れやすい仕事はほぼ続かなかった
  • 身体を使って教える仕事は負担が大きく苦しかった(私の場合、体操教室。授業型の塾講師や学校の先生も多分苦しくて続かない)
  • 忙しすぎると体調を崩してすぐにリタイアすることになってしまう

という3つの特徴が全てです。

双極性障害だからと言ってみんなに当てはまる理由・原因ではないかもしれませんが、私の失敗経験が皆さんの就労において何か活かせそうであれば大変うれしく思います。

アフィリエイトを始めるならまずはA8.netをチェック

この記事を書いた人
躁鬱くん

2008年から体調がおかしくなり、2009年耐えられなくなって精神科へ。当初は「転換性障害」、「摂食障害」と、「境界性パーソナリティ障害の疑い」でしたが、2013年から「双極性障害」と診断されています。
女性です。
振り返ると、大切な人間関係すべて破壊して生きてきました。これからは破壊ではなく皆と愛を育んでいきたい。

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